私たちは東京西荻窪で202o年3月まで、trattoria29というレストランを営んでいましたが、ビルの立ち退きとパンデミックが重なり、
実家のある群馬県川場村にレストランの拠点を移すことにしました。
土地探しから始まり、新しいレストラン VENTINOVE（ヴェンティノーヴェ）の完成までには、約２年ほどの月日が流れてしまいましたが、
その間に、地元の野菜を使った瓶詰めの通販事業を始めたことで、
多くの生産者さん達と出会う事もでき、レストランを始めるにあたっても、大きなプラスとなりました。

私たちのレストランが建つ川場村は、人口3000人ほどの小さな村ですが、豊かな自然に囲まれ、山すそに広がる田園風景は四季折々に異なり、
どのシーンを切り取っても、それは１枚の絵のようです。
食材も豊富で、周りの田畑からはもちろん、
山からも、豊富な食材を調達することができます。

私たちのレストランでは、オリーブオイルなどの一部の食材を除いて、
ほぼ全てを、地元群馬県産の食材を使い、またガスを引かず、
地元の薪を主な熱源とし、竈門と暖炉で調理をします。

この土地だからこそ育つものがあり、
それをこの土地の水、木、炎を使って調理する。
プリミティブに、そしてできる限りシンプルに。

この土地がすっと体に溶け込んでいくような、そんな料理を目指します。
ここでの体験や、食材の楽しさを少しでも皆様と共有できれば
とても嬉しいです。

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